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必見!口呼吸の治し方と鼻呼吸のメリット

鼻が詰まっているときや寝ている間に無意識にしている口呼吸、実はこれ、健康に悪影響を及ぼしている可能性があります。口呼吸が原因で口臭や歯のトラブルが生じたり、全身に健康に関わることもあるのです。

そこで、口呼吸の原因と引き起こされる症状について深堀りしてみましょう。

口呼吸とは?正しい呼吸方法(鼻呼吸)の重要性

口呼吸とは、鼻からの呼吸ではなく、口から空気を吸い込むことをいいます。

一時的な口呼吸は普通ですが、常に口呼吸をしていると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

鼻呼吸口呼吸の違いは、空気の取り入れ方にあります。

鼻呼吸は、鼻から空気を取り入れるため、口腔内の空気が乾燥しにくく、鼻の粘膜が空気をフィルタリングする働きを果たします。さらに、鼻の奥にある喉の一部である軟口蓋が口からの空気の通り道を遮ることで、喉への負担を軽減します。

一方で、口呼吸は空気を鼻ではなく口から取り入れるため、空気が乾燥しやすく、鼻のフィルタリング機能が働かないため、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ役割が低下して、ダイレクトにから体の中に入ってきてしまいます。また、口呼吸を続けることで口の中が乾燥し、唾液の分泌が減少することから、口臭の原因となることもあります。

正しい呼吸方法としては、日常生活では基本的に鼻呼吸を心がけることが重要です。鼻呼吸は、体にとって理想的な呼吸方法であり、健康維持にも大きく関わります。ただし、口呼吸を治すのは簡単なことではない場合もあります。口呼吸を改善し、健康な鼻呼吸を取り戻すためには、その原因や症状を理解し、適切な対策をとる必要があります。

口呼吸の原因と症状

口呼吸は、様々な原因によって引き起こされることがあります。

主な原因としては、以下のような要因が考えられます

  1. 鼻の閉塞: 鼻が詰まっていると、空気がスムーズに鼻から通り抜けず、口呼吸になりやすくなります。アレルギー、鼻ポリープ、鼻炎などが原因となる場合があります。
  2. 筋力の問題: 口周囲の筋力が弱い場合、正しい呼吸が難しくなり口呼吸をすることがあります。
  3. 嚙み合わせの不良: 歯並びが悪く噛み合わせが不適切な場合、口を閉じることが難しくなり、結果的に口呼吸になることがあります。
  4. 口呼吸の習慣: 鼻が詰まっていないのにもかかわらず、習慣的に口呼吸をしている人もいます。これは特に子供に見られることがあります。
  5. アデノイドや扁桃腺の肥大: アデノイドや扁桃腺が腫れていると、鼻の通り道を塞ぐために口呼吸になりやすくなります。

口呼吸によって引き起こされる症状は個人によって異なりますが、一般的な症状としては以下のようなものがあります

  • 虫歯、歯周病になりやすくなる。着色しやすくなる(口腔内の乾燥により)
  • 舌苔、口臭が出やすくなる
  • 歯並びや顔の発育への影響が出る
  • 風邪、アレルギー症状が出やすくなる
  • 睡眠時無呼吸症候群になりやすい(上気道が狭いため)

これらの症状がある場合は、口呼吸を改善することで健康な鼻呼吸を取り戻すことが重要です。

口呼吸改善のためのセルフチェックリスト

口呼吸を改善するためには、まず自己評価を行うことが大切です。ほとんどの方は自分が口呼吸であることに気付いていません。以下に口呼吸を自己チェックするためのセルフチェックリストをご紹介します。チェックリストに当てはまる項目があれば、口呼吸が疑われる可能性が高いです。

  1. 口が乾燥しやすい
  2. 口臭が気になる
  3. 喉が痛くなりやすい
  4. 歯や歯ぐきに問題がある
  5. 鼻づまりが頻繁にある
  6. アレルギー症状がある
  7. アデノイドや扁桃腺の腫れがある
  8. カチッと噛んだ状態で全ての歯が完全に接触しない
  9. 口を閉じて呼吸をしていると息苦しさを感じる
  10. 寝ている間に口呼吸になっている

口を閉じた状態で3分程度時間を計ってみると分かりやすいでしょう。口呼吸の癖があると口を開きたくなってきます。

上記のチェックリストで口呼吸が疑われる項目が多く当てはまる場合、口呼吸の改善が必要かもしれません。

特に子供の場合は早めの改善が重要です。テレビを見ている最中や遊んでいる最中に口が開いていないか、保護者の方が見てあげてください。

口呼吸改善の3つの方法

口呼吸を改善するためには、鼻呼吸を促すための環境整備や矯正治療、口周囲の筋力トレーニングなど、さまざまな方法があります。口呼吸改善の3つの方法を詳しく解説します。

【鼻呼吸を促すための環境整備と対策(日常生活での対策)】

  1. 空気の湿度を保つ
    • 部屋の湿度を適切に保つことで、鼻づまりを軽減します。加湿器を使ったり、植物を置くことで室内の湿度を上げることができます。
  2. アレルゲンを減らす
    • アレルギー反応を引き起こすダニや花粉などのアレルゲンを減らすことで、鼻づまりを改善します。定期的な掃除や換気を心掛けましょう。
  3. 鼻呼吸の習慣化
    • 意識的に鼻呼吸を行う習慣を身に付けることで、口呼吸を防ぐことができます。特に寝る前や運動時に鼻呼吸を心掛けるようにしましょう。

【 矯正治療による口呼吸改善】

矯正治療は、歯並びや顎の形状による口呼吸を改善するための方法です。特に子供の場合は成長期に早めに矯正治療を行うことで、口呼吸を改善できる可能性が高まります。歯医者さんに相談し、適切な治療を受けることが重要です。

【口周囲の筋力トレーニング】

口呼吸を改善するためには、口周囲の筋肉を強化するトレーニングが効果的です。ここでは、特に効果的な「あいうべ体操」と「ボタントレーニング」について詳しく解説します。

  • あいうべ体操
    あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
    (1)「あー」と口を大きく開く
    (2)「いー」と口を大きく横に広げる
    (3)「うー」と口を強く前に突き出す
    (4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
    (1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます
    食後に10回、一日30回を目安に地道に続けると、舌力がついて自然を口を閉じることができるようになります。
  • ボタントレーニング
    用意するものは、糸とLサイズのボタンです。
    ボタンの穴に紐を通して結びます。
    歯と唇の間にボタンを挟み、紐を引っ張ります。少し強めに引っ張ったまま30秒間お口を窄ませ、ボタンが口から出ないよう力をいれます。外れないギリギリの力で行うのがポイントです。
    ご自身で紐を引っ張るのはもちろん、保護者の方が引っ張っても構いません。
    30秒間を1日3セットが目標です。

口呼吸から健康な呼吸への道

口呼吸の改善は、健康な生活と美しい笑顔を手に入れるために重要です。口呼吸は口臭や歯の問題だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

口呼吸改善のためには、自己チェックを行い、日常生活で鼻呼吸を促す対策を取ることが大切です。また、矯正治療を受けることで正しい呼吸が身につくこともあります。さらに、口周囲の筋力トレーニングを行うことで、鼻呼吸がスムーズになる助けになります。

口呼吸の改善によって、不快な症状が軽減され、健康な呼吸が促進されます。その結果、全身の健康が向上し、さらには美しい笑顔を取り戻すことができるかもしれません。

もし歯の問題を抱えている場合は、歯医者さんに相談しましょう。歯医者さんが適切な治療を提案してくれることでしょう。

健康な呼吸を手に入れ、心身のバランスを整え、笑顔で豊かな生活を楽しみましょう。